ローム,センサーレスで高精度なモータードライバを発売

ロームは,超高速・高精度回転を必要とするレーザースキャナー用モーターアプリケーションに向けて,ホールセンサーレスで駆動できる三相ブラシレスDCモータードライバーIC「BD6415EFV」を開発した(ニュースリリース)。

この製品は,新開発のセンサーレス駆動ロジックを搭載したことで,センサーレス駆動にも関わらず業界最高クラスの高速回転50,000rpmを実現しながら,従来比で約50分の1となる回転ジッタ(1回転毎の時間ばらつき=回転精度)0.005%未満を達成している。これにより,非常に高い精度が必要とされるホールセンサーの取りつけ工程を削減し,モーターアプリケーションの部品点数削減と高信頼化が可能となる。

また,これまでのセンサーレス駆動のモータードライバICが,特定特性のモーターしか駆動できなかったのに対し,この製品には大規模ロジック回路と不揮発メモリを搭載しているため,メモリデータを書きかえることにより,ニーズに応じてICの特性を簡単に調整し,幅広い特性のモーターを駆動することができる。

なお,この製品は2016年7月よりサンプル出荷(サンプル価格500円/個:税抜)を開始しており,2016年12月より月産40万個の体制で量産を開始する予定。生産拠点は前工程がローム浜松,後工程がROHM Electronics Philippines, Inc.(フィリピン)となる。

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