ウシオ電機は,世界で初めて水銀フリーのランプを搭載した,空間殺菌・脱臭用光オゾナイザー「XeFIria(ゼフィリア)シリーズ」を開発し,12月1日から,常設タイプと持ち運びタイプの2製品を同時発売する(ニュースリリース)。
従来,空間殺菌や脱臭ではオゾンが利用されているが,その生成方式には課題がある。放電方式は有害で残留性のあるNOx(窒素酸化物)が発生する場合があるほか,高湿度の空間では電極に汚れが発生しオゾンの生成力が低下する可能性もある。
また,紫外線方式はオゾン生成力が低く,小型化が困難かつ大空間や短時間での殺菌・脱臭対応ができない。水銀を使用しているため,低温環境での点灯や,瞬時ON/OFFができない。
さらに,電解方式は液体を使用する必要があり,付帯設備が必要となる。
これに対し同社は,強力なオゾン生成力を持つ真空紫外光に着目し,自社が持つ独自の光学技術を応用することで,従来の紫外線方式と比べ,オゾン生成力を約10倍としただけではなく,世界で初めて水銀フリーのランプを搭載した空間殺菌・脱臭用光オゾナイザーの製品化に成功した。
これにより,各方式で課題となっていた低温下での使用や瞬時のON/OFF,NOxレスによる環境負荷の低減,装置の小型化をも実現したとしている。