シャープ,椅子型ソーラー充電スタンドを開発

シャープは,高効率な化合物太陽電池が発電した電気をスマートフォンなどの充電に利用できる椅子型「ソーラー充電スタンド」を開発した(ニュースリリース)。

これは東京都環境公社が再生可能エネルギーの普及啓発に向けて推進する「シティチャージ普及促進事業」の設置事業者に応募し,採用されたもの。東京都環境公社を通じて,東京都内のコーヒーショップ3店舗に10月下旬より順次設置される予定。

開発した椅子型の「ソーラー充電スタンド」は,背もたれの裏側に人工衛星などに採用されている高効率な化合物太陽電池を搭載した。約30%の高い変換効率を実現しており,テラス席など屋外に設置することで効率良く発電する。

利用者は座ってコーヒーを飲みながら,手軽にスマートフォンなどを充電することができる。また,発電した電気は,座面の下に搭載した蓄電池に蓄えられるので,日照量が少ない時でも利用可能。椅子型なので移動も簡単になっている。

同社は,昨年も東京都環境公社の同事業の設置事業者に選定され,日本で初めての「シティチャージ」として,東京タワーの近くにソーラー充電スタンドを設置し,旅行者などに利用されている。今後も太陽光発電システムを活用したエネルギーソリューションの提供に取り組むとしている。

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