【CEATEC】東邦化成,透明圧電シートを開発

東邦化成は透明度が高く均一性に優れた圧電シート「PICLIA(ピクリア)」を開発,IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC」に参考出品した。

圧電膜をITO電極で挟んだ構造で,圧電膜の厚さは10~50μm。全体の厚さは80~130μmとなっている。光学特性は標準品(圧電膜の厚さ20μm)で透明度が全光線透過率95%以上,ヘイズ0.8%,位相差も無いとしている。

圧電定数はd33(pC/N):Ca.12.0±0.5,d31(pC/N):Ca.9.0±0.5,d32(pC/N):Ca.9.0±0.5となっており,従来製品に比べて均一性が非常に高く(膜厚精度±1~3%,異方性無し)圧電性能にもムラが無いのが特長だという。

開発品だが幅500mmでのロール・トゥ・ロールでの生産を実現しており,サンプル提供も可能。同社では応用例として焦電センサーや透明スピーカー,タッチパネルを試作した。またウェアラブル機器でも採用を目指している。

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