エプソン,OLEDを用いたスマートグラスを発売

エプソンは,独自開発のシリコンOLED(有機EL)ディスプレーを採用して小型・軽量化とともに高輝度,高コンストラスト,高解像度,高画質化まで実現した第3世代スマートグラスMOVERIO(モベリオ)「BT-300」を2016年11月30日から発売する(ニュースリリース)。オープン価格。

観光ガイドのツール向け業務用モデル「BT-350」も2017年2月より発売予定。また,既存の業務用スマートヘッドセット「BT-2000」にヘルメット装着可能なモデル「BT-2200」も投入する。

「BT-300」と「BT-350」は,MOVERIOシリーズとして初めて光学エンジンに同社独自の0.43型超小型高精細カラーのシリコンOLEDディスプレーを採用し,従来品のコントラストでは実現できなかった「スクリーン感(表示枠)を意識させない映像表現」を可能にした。

また,高輝度,広色域も兼ね備えており,リアルな色再現が可能。これらの特長により,視野の中で映像・情報が境目なく表示され,視野と一体化した「リアルなAR(拡張現実)表現」が可能になったという。

さらに小型・軽量化を行ない,「BT-300」では前モデル「BT-200」から約20%軽量化した。また重量配分などにより装着性がさらに向上し,長時間装着してもストレスなく使用することが可能になったとしている。

「BT-300」と「BT-350」で小型・軽量化を実現するため,光学システム全体でさまざまな技術革新を行なっている。具体的には,OLEDの持つ自発光という特長により,従来の液晶パネルで必要だったバックライトがない。

また,同社独自の技術により,ドライバーICをディスプレイに内蔵させることで駆動基板の面積を縮小し,ディスプレーモジュールの小型化を実現した。OLEDパネルの構造を生かして配光制御を可能にしたことで,レンズや導光板の小型化を実現したという。

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