凸版印刷は,台湾のE Ink Holdings(E Ink)と共同でフレキシブルカラー電子ペーパーの共同開発を推進しており,1枚のTFT駆動背面板で構成されたフレキシブルかつフルカラーの電子ペーパーとして世界最大となる32インチの試作品の開発に成功した(ニュースリリース)。
この試作品の電子ペーパーパネルはE Inkによって製造され,カラー用の「E Ink Pearl®」前面板と,高精細フレキシブル基材による「Mobius®」背面板の組み合わせによって構成されている。
凸版印刷は今回,このフレキシブル背面板に,従来はその素材特性上難しいとされていた位置精度良くカラーフィルターを形成する技術と,外からの光を反射して表示する電子ペーパーの表示特性に適した色再現技術を確立。従来よりも明るい色調の再現を可能にした。
主な仕様は以下の通り。
・カラーフィルター: RGBW正方パターン
・画素数: 1280×720 カラー画素 (背面板サブ画素数: 2560×1440)
・画素ピッチ: 540um (インチ当たり47画素)
・表示色: 4096色 (RGB各色4ビット)
両社は今後もフレキシブルカラー電子ペーパーの技術開発を進め,2017年末までの商用化を目指すとしている。