浜松ホトニクスは,入射光画像を2波長に分光し,それぞれの画像を2台のカメラに結像させ,2波長同時イメージングを超解像性能で実現する顕微鏡用イメージスプリッティング光学系「W-VIEW GEMINI-2C」を発売した(ニュースリリース)。
新しく設計開発された専用レンズの採用により,イメージエリアφ12mm以内は回折限界が維持でき,超解像イメージングに使用可能。(像側NA0.025以下の対物レンズに対する条件でのレンズや関連部品の製造・組立誤差も考慮した場合のシミュレーション結果)
倍率色収差や光学歪による2波長画像の色ズレが1ピクセルレベルに抑えられており(ピクセルサイズは6.5 μm(ORCA-Flash4.0使用時)で計算),ZOOM補正レンズユニット「A12802-11」(オプション)を使用することで,対物レンズの倍率色収差も補正できる。
また,98%の高いユニフォミティにより,画像劣化が最小限に抑えられ,高精度な2波長イメージングが可能。蛍光イメージングで使用される様々な蛍光タンパク質や試薬の検出波長である450nm~800nmの広い波長範囲において高い透過率を実現しており,暗いサンプルの検出や弱い励起光での観察に使用可能。
さらに,4f光学系で構成されているので,1台目の「W-VIEW GEMINI-2C」に理想的な平行光が入力された場合,2台目にも理想的な平行光を出力できる。これにより,2台を組み合わせることにより,高精度な3波長同時計測が可能。「W-VIEW GEMINI-2C」に2台の「W-VIEW GEMINI」を組み合わせて4波長同時計測も可能だとしている。