ウシオライティングは,プラスチック射出成形機,ダイカスト成形機用の金型監視装置である「PLUS-E(プラスイー)」について,現行品に採用している監視技術,性能,機能を刷新,業界初となるカラー監視を実現した「PE-600」モデルを8月8日から販売する(ニュースリリース)。オープン価格。
金型監視装置は,プラスチック射出成形やダイカスト成形のプロセスで,成形品の落下不良,成形不良,ピン折れなどを監視し,これらを検知したときには成形機を停止,あるいは自動復帰させることにより金型破損を未然に防ぐもの。
近年,とくにプラスチック成形品が精密化,複雑化するなか,これまでの画像解像度,あるいはモノクロ画像の輝度差による監視では,誤認をするケースも生じているほか,いままで以上の高精度監視に対応する機能を備えた装置が求められていた。
新製品は,高画素デジタルカラーカメラ(200万画素)を採用,業界初のデジタルカラー画像処理による金型監視(特許出願中)を可能にしたことで,従来機と比べ,監視精度の向上を実現させた。
基本性能については,取りこんだ画像データの処理速度短縮(従来機比:約 1/2.5),分解能,画素数の向上(それぞれ従来機比:2倍以上,約5.4倍)を達成,プロセスのハイサイクル化支援と高精度監視を両立させる。加えて,モニタサイズの大型化(8.5→10.4インチ),直感的にできる監視エリア設定などの操作環境を提供する。
操作はすべて本体のタッチパネル画面上で行なえるので,成形プロセスにおける金型の高精度・高速監視を,これまで以上の簡単操作で可能にする。その結果,ユーザーは,製造に関するトータルコストの低減といったメリットを享受することができるとしている。