東芝メディカルシステムズは,遺伝子検査を迅速に行うことが可能な等温増幅蛍光測定装置「Genelyzer™ Fシリーズ」(ジェネライザー エフシリーズ)および同装置に対応する検査用試薬とアクセサリーを6月末より販売を開始する(ニュースリリース)。
この装置は軽量かつバッテリー駆動が可能なため,ポータブルな遺伝子検査システムとして現場に持ち込み,迅速な検査を行なうことが可能。
同社は,2015年11月に英オプティジーン社とこの装置に関するOEM契約を締結し,販売準備を進めてきた。この度,日本市場向けの各種法規対応が完了したことから,販売を開始する。
この装置と試薬類を使用することで迅速な遺伝子検査が可能で,2015年にはギニア共和国からの要請に応じて,日本国政府からエボラ出血熱緊急支援として供与された。同国において,その迅速性,簡便性が高く評価されているという。
同社は,複数遺伝子の一括検出が特長のDNA検査装置「Genelyzer™ II」に加え,同シリーズをラインアップに加えることにより遺伝子検査ニーズに幅広く対応し,分子検査ソリューション事業の更なる拡大と体外診断 (IVD) 事業への積極的な展開を進めていく。
なお,この装置および試薬は,医薬品医療機器法の対象外製品のため,診断,治療を目的とした販売,授与はできない。研究・実証試験・評価用としての使用を想定している。