日東電工は,現在中国深圳にある深圳日東光学有限公司の敷地内に,超薄型偏光板の前工程の生産設備の建設を決定,この度現地での必要な手続きを開始した(ニュースリリース)。
中国市場においてTVパネルをはじめとする生産台数が年々拡大をしてきている。この成長する中国市場に対応するため既に稼働中の中国深圳日東光学敷地内に新たに「Nitto超薄型偏光板」(Ultra-Thin Polarizer)生産ラインを新設する。
ディスプレイは年々薄くなっているが,より薄く,よりフレキシブルなディスプレイを達成するためには,偏光板の薄型化,低収縮化が大きな課題だった。「Nitto超薄型偏光板」は従来品より大幅な薄型化,低収縮化が可能な偏光板だとしている。
この偏光板はその技術の高さからアメリカSIDが主催するDisplay Industry Awards 2016においてDisplay Component of the Year Awardを受賞しており,中国でも量産を行なう事で,現地顧客のニーズ増への柔軟な対応が可能となるとしている。
同社では大きく変化するディスプレイビジネスにおいて変化に素早く柔軟に対応していくため,この偏光板の中国での生産を機に,ニーズにより幅広く応える体制を整備するとしている。