コニカミノルタは,分散型・録画(DVR)機能内蔵IPネットワークカメラシステム技術を誇る独MOBOTIX AGの筆頭株主であるDr. Ralf Hinkel Holding GmbHおよびその他の株主とその保有するMOBOTIX社株式に関する株式譲渡契約を締結した(ニュースリリース)。
コニカミノルタはMOBOTIX社の株式の約65%を取得する。これにより,同社はMOBOTIX社が持つ分散処理型(エッジコンピューティング)IPカメラ,画像データ圧縮技術,画像データ解析技術の獲得を図る。また,同社とMOBOTIX社は,今後この領域における共同開発契約の締結を目指している。
MOBOTIX社は,ネットワーク監視カメラとビデオマネジメントソフトウェアのメーカー。MOBOTIX社の監視用ビデオシステムは,カメラ本体で画像処理を行なう分散処理型を採用することによりサーバー容量を低減でき,トータルでのコスト効率が高いことが特長。欧州の強い販売網を中心に,世界80カ国で販売展開する。
今回の譲渡契約で,コニカミノルタ独自の光学技術により広範囲を高精細に誤報や失報なく検知する3Dレーザーレーダーと,MOBOTIX社の分散処理型IPカメラやビデオマネジメントソフトウェア(VMS)を組み合わせて,次世代分散型ネットワークセキュリティソリューションを提供ができるようになる。
また,MOBOTIX社のコアビジネスであるセキュリティ領域におけるソリューション提供に留まらず,分散処理型IPカメラやVMSを,コニカミノルタの画像センシングシステムと組み合わせて,介護施設入居者の状態を検知する「ケアサポートソリューション」や,プラントなどの保守効率を改善する「状態監視ソリューション」などのワークフローソリューションを幅広い業種・業態に提供するとしている。
さらに,MOBOTIX社の製品,ソリューションサービスにつき,コニカミノルタのグローバルな直販網,サポートサービス体制をフルに活用し,一層の事業の強化を図るとしている。