古河電工,400Gb/s光デジタルコヒーレント伝送向け小型ITLAの量産を開始


古河電気工業は,超高速光デジタルコヒーレント伝送装置の主要部品である小型ITLA(Integrable Tunable Laser Assembly)の開発に成功し,2014年9月から量産を開始した(ニュースリリース)。

今回量産を開始する小型ITLAは従来のITLAと同じOIF規格を維持したまま,小型化と低消費電力化,高性能化を実現したレーザ光源。小型パッケージモジュールの開発と電気回路を工夫することで,従来のITLAの半分以下のサイズ(37.5×20×7.5mm)を実現し,消費電力はレーザチップの性能向上などにより,従来比30%の低減を達成した。

主な仕様は波長可変幅:1528~1564nm(C帯)/1570~1607nm(L帯),光出力:16dBm,線幅:<300kHz,サイドモード抑圧比:>40Db,平均相対強度雑音:<-140dB/Hz,波長安定性:<±1.5GHz,最小グリッド:0.1GHz,消費電力:4.5W。

このITLAの主要部材である半導体チップは国内で製造し,モジュール組立はタイの光部品製造会社において組み立てる。同社では従来のITLA製品と合わせて,年間50億円の売上を目指すとしている。