自然科学研究機構と韓国天文宇宙科学研究院,アルマ望遠鏡に関する協定書に署名

8月17日,自然科学研究機構は韓国天文宇宙科学研究院 (Korea Astronomy and Space Science Institute,KASI)との間で,アルマ望遠鏡に関する協定書に署名を行なった(ニュースリリース)。これにより,日本と台湾からなるアルマ望遠鏡東アジアコンソーシアムに韓国が加わる。

日本と韓国のあいだでは,天文学においてこれまでも活発に共同研究が行なわれてきた。2001年には国立天文台野辺山宇宙電波観測所の45m電波望遠鏡と韓国大徳電波天文台(Taeduk Radio Astronomy Observatory)の14m電波望遠鏡を結んだ初めての超長基線電波干渉計(VLBI)観測に成功し,翌年には国立天文台とKASIが正式に協定を結び共同研究を推進してきた。またアルマ望遠鏡に関しても,2012年3月に国立天文台とKASIは協力協定に調印している。

今回の協定により,正式に韓国がアルマ望遠鏡プロジェクトに参加し,アルマ望遠鏡の運用と新規観測装置の開発に貢献する。これにより,日本と韓国の間で電波天文学分野における協力がより一層緊密になり,東アジア地域においてより多彩で強力な研究を推進できると期待される。

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