三菱電機,4kWファイバレーザを搭載した加工機を発売


三菱電機は,厚板の加工ニーズに対応する4kW出力のファイバレーザを搭載した加工機「ML3015NX-F40」を開発し,受注を開始した(ニュースリリース)。

開発したファイバレーザ加工機は軟鋼9mm厚の加工速度を,同社既存の2.5kWファイバレーザ加工機よりも約1.5倍に高速化。これにより,加工時間を短縮する。ビームのオン・オフを軸移動にあわせ高速同期させ,軸移動の停止時間を無くす独自の加工技術「F-CUT」を導入しており,3m厚のステンレス材の場合では加工時間が同社既存の2.5kWファイバレーザ加工機と比較し,50%短縮するという。

最大加工板厚は軟鋼22mm厚,ステンレス材20mm厚。今回新たに開発した加工ヘッドを採用したことで,厚板加工時の保護ガラスへのスパッタ付着を軽減し,安定した連続高品質加工を実現する。価格は1億6,900万円で,年間50台を生産する。