住友電気工業は,メガソーラーで使われる600V~1kV以上の直流高電圧電力ケーブルを,そのまま通信媒体として活用する電力線通信(PLC)技術を用いた,メガソーラー監視システムの実用化に成功した。今後2014年7月から販売を開始する。
近年、メガソーラーの建設が進む中,ソーラーパネルの初期の設置不良,長期劣化や故障が問題となっており,パネルの発電量を正確にリアルタイム監視ができ,かつ装置の取り付けが手軽にできる安価な監視システムが求められている。
同社が開発した技術は,通常のメガソーラーで使われる600V~1kV以上の直流高電圧電力ケーブルをそのまま通信媒体として活用するとともに,メガソーラー特有の大容量パワーコンディショナー(パワコン)が発生する大きなノイズ環境でも問題なく正確に情報伝達できる,独自方式の電力線通信(PLC ,10kHz~450kHzの周波数帯を利用)技術を開発し,それを活用したメガソーラー監視システムの実用化に成功した。
通常のメガソーラーには,各ストリングからの電力を集約する接続箱が設置されている。このシステムは,既設接続箱内部に設置される電流センサと,当該センサ情報を電力ケーブルに重畳させて情報伝達するPLC子機および子機からの情報を集約する親機で構成される。このため,専用の通信ケーブルあるいは無線通信設備等は一切不要となっており,既設のメガソーラーにも適用できる。
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