名大など、パルスデトネーションロケットエンジンの世界初の飛行実証に成功

名古屋大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻の航空・機械研究実験棟内にて,名古屋大学,筑波大学,慶應義塾大学,宇宙航空研究開発機構(JAXA),広島大学,横浜国立大学,ISE,NETSからなる研究グループは,パルスデトネーションロケットエンジン(PDRE)飛行試験機による飛行実証試験に成功した。

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パルスデトネーションロケットエンジンは,次世代の航空宇宙用の推進機の一つであり,デトネーション波と呼ばれる極超音速で伝播する燃焼波を用いて推進剤を圧縮・燃焼させる。

このデトネーション燃焼を用いると,既存のエンジンより高い熱効率を達成可能で,エンジンの高性能化,エンジンシステムの大幅な軽量化が可能となる。パルスデトネーションロケットエンジンは将来の宇宙輸送用のエンジンの一つとして,活用されることが期待されている。

今回の研究では,飛行試験専用の回転バルブを独自開発し,高周波数のデトネーション燃焼作動を行い,高い推力を獲得した。パルスデトネーションロケットエンジン単体での飛行は,世界初の快挙。

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