シャープは,電気製品の安全性に関する国際的な第三者認証機関であるVDE Testing and Certification Institute(VDE)が定める品質評価基準を取り入れた,太陽電池モジュールの新たな品質評価規格を策定した。今後,発売する結晶太陽電池モジュール新製品を対象に運用を開始する。
同社は,国際的な品質評価基準であるIEC規格に独自の品質評価規格を加え,太陽電池モジュールの長期信頼性を検証している。30年間にわたり発電を続けている奈良県の壷阪寺(1983年設置)の事例から得られるデータを,自然環境下より厳しい高温・高湿状態で意図的に劣化を進める「加速劣化試験」に活用するとともに,「耐PID試験」や「繰り返し風圧試験」などの項目を加えて,評価を行なってきた。
今回,VDEが定める「繰り返し風圧試験」や「端子強度試験」などの基準を新たに取り入れることで,IEC規格とVDE独自規格に適合する品質評価規格を策定した。これにより,従来個別に認証を取得していた評価期間が短縮される。
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