スリーディー・システムズ・ジャパンは8月8日,米国3D Systems社の3Dプリンタを展示したショールームのプレス向け内覧会を開催した。ショールームはオフィス移転に伴い開設したもので,今後販売代理店やエンドユーザ向けに3Dプリンタの実機を使用した製品説明やデモを展開する計画だ。
同社は,日本市場においてこれまで自動車業界を中心に,光源にCO2レーザを搭載したレーザ粉末焼結積層造形装置やUVレーザによる光造形装置といった大型システムの納入実績を高めてきた。同社・代表取締役社長のケビン・マカレー氏は今後の市場性について,「医療業界や教育現場,一般消費者(コンシューマ)への需要が急速に伸びるだろう」と予測する。
ショールームにはUVレーザを搭載した2機種の光造形装置を始め,フルカラー石膏3Dプリンタ,さらにはコンシューマ向けの小型・安価なインクジェット方式の3Dプリンタが設置されている。また,3Dデータを作成したり,編集することが可能な機器やソフトウェアも展示し,実際にこれらを活用し,造形物を出力することもできる。
ショールームに設置されたUVレーザによる光造形装置
同社は現在,7つの造形システムを製品化しているが,この6月に買収を発表したフランスのPhenix Systems社製のレーザによる直接金属造形装置もラインナップに加え,日本市場での販売展開を図るとしている。金属を直接造形できれば,試作造形用途のみならず,最終製品としての造形が可能になる。
レーザ直接金属造形装置による造形品(微細で高精度な造形ができるのも特長の一つ)
スリーディー・システムズ・ジャパンHP