米国調査会社CIR社は,デジタルサイネージが引き金となって,アクティブ光ケーブル(AOC)市場が急成長しようとしていると報告した。同社の調査によれば,2018年にはデジタルサイネージのAOC販売額は7億ドルで,データセンタは5億ドルとなると予測する。データセンタ以外の市場は2億2500万ドルと見ている。
調査報告では,銅線ソリューションは根強く残っているが,変化しつつあるとしている。多くの非圧縮の動画ストリームが帯域幅の需要を拡大しており,サイネージベンダは光ファイバへの移行を進めているという。動画処理のOEMは,すでにAOCスペシャリストのアライアンスを結成。AOCは高額なUSB 3.0被覆twinaxケーブルとの競争力もあり,コーニングは,すでにUSB 3.0の光エクステンダを導入したようだ。また,現在販売されているAOCが既存のインフラを最適化し,ストレージ設備とサーバ間の高速データレートを実現すると確信している。これにより,2014-2015年には,AOCのデータセンタの販売額は,新たなビッグデータの需要によって急成長するとみられている。データセンタのAOCは,今後は40Gb/s,100Gb/s,高速InfiniBandになると予測。さらに調査の結果,AOC市場の中国のサプライヤについて,中国企業は,現在では先進国の既存企業と同等の製品品質を提供し,AOC市場での競争力を高めてきており,AOC産業の市場シェアは大きく変わるものと分析している。