光の波長情報を検出可能なフィルタフリー波長センサの開発 1. はじめに 光計測法は,散乱,吸収,反射,屈折,透過などの光性質を用いて,対象物の物理量を高速かつ高精度で計測可能な手法として,医療,環境,化学,生物,バイオおよび農業などの分野で広く用いられている。バイオ分野におい […] 2024年01月15日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第94回 著者:豊橋技術科学大学 崔 容俊,澤田和明
熱延伸技術による多機能ファイバーセンサーの新次元:生体システム解明へのアプローチ 1. はじめに 現代社会における認知症,うつ病等の神経・精神疾患の患者数は急激に増加しており,これらの疾患に対する病理の解明及び治療は社会的に重要な課題となっている。従来の生体医工学技術では,シリコン加工やフレキシブル印 […] 2023年12月07日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第93回 著者:東北大学 郭 媛元
非破壊細胞診断のための新ペイント式ラマン顕微システム 1. はじめに 細胞診断は細胞の形状,構造,機能,遺伝子情報などを分析する方法であり,診療だけでなく,生物学や医学,薬学などの多岐にわたる分野で用いられている。例えば,疾患の特定やがん進行度の判定,感染症の同定などに利用 […] 2023年11月14日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第92回 著者:(国研)産業技術総合研究所 赤木祐香
長波長光応答性酸窒化物光触媒の製造と水分解反応への応用 1. はじめに 世界のエネルギー消費は年々増え続けており,今後も当面はその傾向は変わらないとみられる。現状,一次エネルギーの大部分は化石資源に由来しているため,環境の悪化やエネルギー資源の枯渇への懸念は高まっており,使用 […] 2023年11月06日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第91回 著者:信州大学 久富 隆史
柔軟モノリス型多孔体「マシュマロゲル」の内部散乱を利用した光学式触覚センサー 1. はじめに 技術の発達により,産業現場のみならず大学研究室や教育現場でも手軽にロボットをもてる時代になってきている。筆者も10万円前後の中国製ロボットであるDOBOT MagicianやmyCobotを4年前から導入 […] 2023年09月26日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第90回 著者:(国研)物質・材料研究機構 早瀬 元
円偏光純度と明るさを両立させる発光式円偏光コンバータの開発 1. はじめに 円偏光は,光の強度(明るさ)や波長(色)に加えて,偏光情報(右もしくは左)を有する光である。光伝搬中に偏光面が動かない直線偏光に対して,円偏光は偏光面を回転させながら伝搬する。どの角度から観測しても変わる […] 2023年08月22日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第89回 著者:京都大学 岡﨑 豊
光導波路による尤度算出デバイス~光パケット識別技術をめざして~ 1. はじめに 尤度とは「もっともらしさ」を表す言葉である。したがって,尤度算出デバイスはもっともらしさを計算する装置だといえる。これを光導波路にて実装したものが本稿で紹介する技術である。 もう少し正確に伝えてみよう。本 […] 2023年06月05日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第88回 著者:東京工業大学 相川 洋平
ビスマス系III-V族半導体半金属混晶の結晶欠陥制御に基づく光学・テラヘルツ両デバイス 1. はじめに 筆者は,光学分野というよりは,結晶工学や電子・電気材料工学を主に専門とする研究者である。しかし,学部卒業研究以来取り組み続けているビスマス(Bi)系III-V族半導体半金属混晶(以降,Bi系III-V族半 […] 2023年06月05日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第87回 著者:広島大学 富永 依里子
励起錯体アップコンバージョン型有機EL開発と乾電池1本の超低電圧駆動 1. はじめに 有機ELまたは有機発光ダイオード(以後OLED)1, 2)は近年盛んに研究開発が行われ,一般家庭においても普及が進んでいる。従来の液晶ディスプレイに比べて高コントラストやフレキシブル性を持つ点から徐々に置 […] 2023年06月05日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第86回 著者:富山大学 / 東京工業大学 森本勝大 / 伊澤誠一郎
先端ナノ光構造を用いた高感度バイオセンシング 1. はじめに 治療医療から予防医療への転換が進む昨今において,高感度バイオセンシング法の需要が一層高まりつつある。疾病由来の生体分子(バイオマーカー)を従来よりも高感度に検出することによって,疾患の超早期発見が可能とな […] 2023年03月20日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第85回 著者:徳島大学/(国研)理化学研究所 矢野 隆章