カリフォルニア州が,自動運転車の公道における無人走行試験を認可する方向で動き始めた。州の自動車管理局(DMV)は去る3月10日,その方針を含む新たな規制案を発表した。これまで,自動運転車の走行試験には必ず運転者が乗車,必要に応じて車の運転を自動から手動に切替えることを義務付けていた。DMVによると,今度の規制案には手動制御,例えばハンドルやペダルなどを装備しなくても良い,すなわち運転者を必要としない構造の自動車に対する認可も盛り込まれるという。
米国で最大の自動車販売市場であるカリフォルニア州では,やはり他の州と比較して,より多くの自動運転車が走行試験を行なっている。それらは,ここ最近広く利用されるようになってきた運転補助機能による自動運転から自律型の自動運転(自律運転)まで,様々だ。前者は,日本で当然のようになってきた補助ブレーキ機能や,車線維持,車間維持等の運転者を補助する機能を持つ自動運転。後者は基本的には運転者を必要としない,人工知能によって制御される自律運転である。
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