8月の初旬,日本では盆休みに入る直前,テスラ車がオートパイロット中にフォルクスワーゲン車に接触するという事故が北京で発生した。運転者は,その機能に依存しすぎたとした上で,同車の販売に際してオートパイロットが自動運転であると思い込まされたと,その機能が名称により誇張されていることを訴えている。テスラのイーロン・マスクCEOは,オートパイロットは自動運転ではなく,(自動)運転支援であり,運転者は常に自ら運転できる状態になければならないとしている。
この中国で起きた事故をきっかけに,米国では自動運転に対する規定や規制を検討中のNHTSA (米国高速・交通安全委員会)の動向に再び注目が集まっている。もともと5月,テスラ車のオートパイロット使用時に起きた死亡事故を契機として,自動運転の技術や実用化に対する懸念を背景に自動運転車への規制論が活発となっていた。
この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。