太陽地球工学の行方


 筆者の居所,南関東では,このところ再び酷暑の日々となっています。東北南部から九州にかけても広く酷暑のようですが,北日本は異常な大雨に襲われています。日本だけでなく,アジアや欧米,さらには北極圏や南極大陸も高温にみまわれているそうです。同時に,最近,世界各地での洪水や旱魃,森林火災のニュースを,頻繁に見かけます。地球温暖化を実感させられている気分です。

我が国の天気予報は,以前に比べずっと正確になって来たように感じます。ただ,線状降水帯の発生や突発的な雷雨,突風など,局所的な気象の予報は,まだまだ不十分なようです。人命や財産に大きな被害をもたらす局所的気象災害を正確に予測できるように,観測網の充実や新しい観測技術の導入,民間などとの連携強化を含め,予報技術のさらなる向上を図っていただきたいと思います。

 7月末に,MIT Tech Rev.等のネットメディアが,米国政府は「太陽地球工学(solar geoengineering)」政策の実施を決めた,と報道しています。実は,米国アカデミーズ(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine)は,昨年,米国は太陽地球工学研究プログラムを立ち上げ,初期投資(5年間で1~2億ドル)を始めるべきだ,と勧告したそうで,今回の決定は,このような動きに呼応したもののようです。

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