エネルギーを考える

脱炭素社会をどのように実現するかについて,百家争鳴,喧々轟々のようです。5月の連休中には,脱炭素政策・進まぬ議論,との記事が出ていました(日経,2021/05/03)。

その中で,目にする機会が多くなったように感じるのは,水素エネルギーの活用策です。各国が水素覇権を競っている,との記事も掲載されていました(日経, 2021/04/12)。LPGなどから取り出す水素は,低コストで大量に製造できるけれど,二酸化炭素も同時に発生する(グレー水素)ので,CO2の回収,貯留が重要となります(ブルー水素)。

一方,水の電気分解による水素製造は,クリーンだけれど大量に電力を消費します。風力や太陽光など再生可能エネルギーと組み合わせて水素を製造する方法が研究されています(グリーン水素)。

   続きを読む   

この続きをお読みになりたい方は
以下のバナー下フォームからログイン・または登録をお願いします。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  

    新規読者登録フォーム

    同じカテゴリの連載記事

    • AIチップ需給拡大で動き出す半導体産業 井筒 雅之 2024年03月12日
    • レジリエントな通信システムの構築を目指して 井筒 雅之 2024年02月12日
    • 「新しい社会への変革」が動き出す鍵となるのは? 井筒 雅之 2024年01月10日
    • フローする情報と分極化する社会 井筒 雅之 2023年12月11日
    • 衛星コンステレーションの活用と次世代通信の行方 井筒 雅之 2023年11月10日
    • 巨大企業の社会的影響力 井筒 雅之 2023年10月10日
    • 高まる太陽地球工学の重要性 井筒 雅之 2023年09月12日
    • 基礎研究力育成に地道な努力を 井筒 雅之 2023年08月10日