ピアノのアクション構造

ここでのこぼれ話でも何度かピアノを取り上げてきましたが,ピアノはイタリアのチェンバロ製作者バルトロメオ・クリストフォリ(1655-1731)が1709年に「アクション」と称する機構を発明したことから生まれました。又,ピアノは鍵盤~フレーム~ピアノ線などで多くの技術や発明に関わる楽器でもあります。その中でも重要なのがアクション機構であり,それこそがピアノのピアノたる要の機構なのです。

当時の鍵盤楽器はチェンバロのように爪状のもので弦を弾いて音を発していました。クリストフォリは発想を変えて,弦を叩くことで強い“フォルテ”から弱い“ピアノ”の音までを出せる“フォルテピアノ”を創り上げました。但し,単に弦を叩くだけでは奇麗な音が出ません。弦を叩くハンマーやダンパーの動きを制御する「アクション」構造に絶妙な工夫が施されているのです。

   続きを読む   


この続きをお読みになりたい方は
以下のバナー下フォームからログイン・または登録をお願いします。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  

    新規読者登録フォーム

    同じカテゴリの連載記事

    • 無洗米とブランド米 鴫原 正義 2024年11月10日
    • 地理的表示制度(GI制度) 鴫原 正義 2024年10月10日
    • 縄文時代の発明 鴫原 正義 2024年09月10日
    • 技術の粋・近代の橋 鴫原 正義 2024年08月12日
    • 八代将軍吉宗の世界 鴫原 正義 2024年07月10日
    • テレマティクス保険 鴫原 正義 2024年06月10日
    • チャールズ・グッドイヤー 鴫原 正義 2024年05月07日
    • 特許取得ランキング 鴫原 正義 2024年04月09日