窒素固定法

図1 F・ハーバー(左:ドイツ1957年発行)とC・ボッシュ(右:グレナダ1978年発行)の切手
図1 F・ハーバー(左:ドイツ1957年発行)とC・ボッシュ(右:グレナダ1978年発行)の切手

20世紀の前半には現在の技術を支える偉大な発明が続きました。中でも1906年頃にドイツのフリッツ・ハーバー(1868−1934)が発明した“空中窒素固定法”はその十指に数えられる発明とされ,後に“ハーバー=ボッシュ法”として工業的にも画期的な展開に至ります。今回はその発明者の周辺を追ってみました。

窒素は植物に必要な肥料の三大要素(他に,リン酸とカリウム)のひとつで,18世紀以前は家畜の糞尿による堆肥を窒素源としていましたが,19世紀に人工肥料として南米チリ産のチリ硝石を利用するようになります。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  

    新規読者登録フォーム

    同じカテゴリの連載記事

    • 2024年・知財の話題 鴫原 正義 2024年12月10日
    • 無洗米とブランド米 鴫原 正義 2024年11月10日
    • 地理的表示制度(GI制度) 鴫原 正義 2024年10月10日
    • 縄文時代の発明 鴫原 正義 2024年09月10日
    • 技術の粋・近代の橋 鴫原 正義 2024年08月12日
    • 八代将軍吉宗の世界 鴫原 正義 2024年07月10日
    • テレマティクス保険 鴫原 正義 2024年06月10日
    • チャールズ・グッドイヤー 鴫原 正義 2024年05月07日