10月の最終日,札幌市郊外の札幌芸術の森には,北海道らしい色とりどりの紅葉と人工のオブジェによる魅力的な光景が広がっていた。その一角に建つ美術館では,深堀隆介氏の「水面(みなも)のゆらぎの中へ」という展覧会が開催されていた。深堀氏については,“金魚を描く作家”という程度の情報だけを知っていた。
金魚に別段の関心があるわけではないけれども,せっかく来たのだからという程度の理由で,僕は展覧会に足を踏み入れることにしたのだった。
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