東京では夏のオリンピックが2度,開催された。1度目は1964年。当時,僕はまだ幼い子供だったけれども,白黒テレビで見た開会式や三宅選手の重量挙げのシーンは今でも記憶に残っている。そして2度目の開催は2021年。今や熱帯になってしまった夏の日本での開催ということや,パンデミックの影響で1年延期などという困難に直面したものの,なんとか無事に終了したことは人々の記憶に新しいところだ。
僕は抽選で入場券が当たり,本来であれば近代五種をリアルで見られる予定だった。しかし,無観客開催ということで,結局は全て自宅でテレビ観戦ということになってしまった。1年延期されたオリンピックがいよいよ開催される寸前に,我が家のテレビがこわれてしまった。オリンピックなのにテレビが無いのもつまらないということで,この機会に新調することにしたのだけれども,ネットで調べても,家電量販店に行っても,「オリンピックは4Kで」というキャッチフレーズばかりだ。ミーハーな僕は「そうだよなあ,オリンピックはやっぱり4Kだよなあ」と,あっさりと型落ちで値引きになっていた4Kテレビを買ってしまった。我が家のリビングの広さには似合わぬ大型画面の迫力に僕はウキウキとして東京オリンピックの開催を待ったのだった。
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