光の速度は秒速30万キロメートル。1秒で地球7周半の距離,という言葉は知っていても,やっぱりそのスピードは想像できる範囲を圧倒的に超えている。どうせ想像を超えるスピードなのだから,もし光の速度がいきなり半分の15万キロメートル毎秒になったとしても,僕たちの日常には大して影響がないだろうと,随分雑な想像をしてみる。
実際のところ,光の速度が半分になってしまったら,無線や光通信の速度もそれに応じて遅くなるから,人工衛星など地球外との交信が無茶苦茶になってしまうだろうし,高速で飛んでいるGPS衛星では特殊相対論のローレンツ変換によって時間補正がずれてしまうから,GPSに頼っている現代社会は大パニック間違いなしだ。
でも,それは冷静になって計算プログラムを書き換えたりすれば済む技術的な話なので,ここではあえて考えない。僕たちが身近に実感できることで何か妙なことが起こるのだろうか。
この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。