レーザー(Ⅲ)

4. 半導体レーザー

レーザーの中で,媒質が半導体であるものを半導体レーザーあるいはレーザーダイオード(LD:Laser Diode)と呼ぶ。実験に用いたレーザーポインタは,半導体レーザーである。

レーザーにはさまざまな種類のものがあるが,特に半導体レーザーは,材料の違いによる種類が多く,発振波長もさまざまである。

4.1 基本構造
図7.18 半導体レーザーの構造
図7.18 半導体レーザーの構造

典型的な半導体レーザーの構造を図7.18に示す。前号で説明したように,レーザー発振するために共振器が必要である。半導体レーザー以外のレーザーの共振器長は,数十ミリメートルから数メートル必要であるが,半導体レーザーの場合は,わずか数百ミクロン以下の長さで発振させることができ,非常に小さくできる。

電流を注入することにより発光する部分を活性層と呼ぶ。この活性層は,活性層の材料よりもわずかに屈折率の低い材料からなるクラッド層にサンドイッチされている。このような構造を平板光導波路と呼ぶ。

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