3. 光ファイバの種類
前号においてモードの話をしたが,大きく,単一モード光ファイバと多モード光ファイバに分けることができる。
3.1 単一モード光ファイバ
コア内部を導波するモードが一つしかないものを単一モード光ファイバと呼ぶ。式(9.2)からわかるように,単一モードの条件は波長に依存し,通信でよく用いられる波長1.55μm帯では,その直径は約10μmであり,図9.10のような構造をしている。伝搬する光の波長が短くなると,多モードになる。また,コアがこれだけ細いと,光は,完全にコアの中に閉じ込められているわけではなく,一部がクラッドに漏れている。コアの中に入っている部分は全体の光量の87%であり,これをモードフィールドと呼ぶ。
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