生活空間 その2 屋内熱環境

放送大学 梅干野晁,小高典子

1. はじめに

前回(10回)は,屋外の生活空間を対象に,赤外線放射カメラでどのような熱環境が把握できるのかについて例を示しながら概観した。

今回は,屋内の生活空間を対象とし,建物の熱性能に着目しながら,赤外線放射カメラによって把握できる熱環境の実態の例を紹介する。

2. シェルターとしての住宅に要求される熱性能

図1 住宅に要求される熱性能
図1 住宅に要求される熱性能

まず,屋内の熱環境を考えるにあたって,シェルターとしての住宅に要求される熱性能を整理すると,以下のようになる(図1)。

 1)断熱性能
 2)気密性能
 3)熱容量(蓄冷・蓄熱)
 4)日照調整・日射遮蔽
 5)換気性能

 6)通風

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  

    新規読者登録フォーム

    同じカテゴリの連載記事

    • 情報通信の通信機能以外のご利益 2020年03月18日
    • 「どっちか」より「どっちも」 2020年03月03日
    • 聞くは一時の恥とは言いますが 2020年02月18日
    • 組織的積極的もの忘れ 2020年01月31日
    • 相撲放送を見ていて感じました 2020年01月17日
    • 成長期の「棚からぼた餅」 2020年01月06日
    • 喋りたいことが喋れる質問を 2019年12月17日
    • 分からないのにありがたい
      分からないのにありがたい 2019年12月02日