レーザー生成イオン育種と品種改良の可能性

元・光産業創成大学院大学 牧野孝宏

1. はじめに

放射線による突然変異は大部分遺伝子の不活性化されることにより生ずるものとされ,突然変異遺伝子は,正常な遺伝子に対して劣性に,安定的に遺伝する。こうした特性を利用して多くの品種が開発されている。穀類・豆類では,水稲のレイメイ,大豆のライデン,ライコウなどの品種が育成された。

ナシでは,重要病害のひとつである黒斑病抵抗性を示す「ゴールド二十世紀」や「オサゴールド」をはじめ,最近では7月中旬には収穫可能な品種「喜水」を改良した「静喜水」を生み出している。

作物育種の場合,品種の特性が優れ,生産性が確保されていれば,大きな経済効果が期待できる。たとえば,中部ヨーロッパのビール麦の大部分の品種や生産にしめる割合はチェコスロバキアで育成された品種「Diamant」に由来していることが知られている。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  

    新規読者登録フォーム

    関連記事

    • 新規赤外受光材料の開発に向けたMg3Sb2薄膜のエピタキシャル成長

      著者:茨城大学 坂根駿也 1. はじめに 近年,人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT),自律航行ドローン,自動運転技術などの急速な発展に伴い,多様な波長帯域における赤外受光センサーの需要が飛躍的に増大している。…

      2026.05.13
    • ネガティブ・ケイパビリティ

      著者:熟成考房舎 鴫原正義 答えが見つからないときの忍耐力 近年の各種報告などを見ると、日本の創造力や知財関連の状況はあまり芳しくありませんでした。創造力や創作力をもっと向上させる必要があるでしょう。しかし、改善策はなか…

      2026.04.21
    • レーザ加工の基礎の基礎【11】 レーザ接合⑵

      著者:Laser Technology Fountain 門屋輝慶 5.7 レーザ・アークハイブリッド溶接 ハイブリッド技術は,レーザ溶接が,他の溶接法と組み合わされるプロセスを指す。組み合わされる溶接法は,MIG(メタ…

      2026.04.21
    • 【トレンドを読む】NTTが示した「IOWN」のネクストステージ

      ※IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)=NTTが提唱する次世代の情報通信基盤構想 AI時代の電力危機を救う光技術 NTTは,最新のR&D関連の取り組みを紹介す…

      2026.01.14
    • 情報通信の通信機能以外のご利益

      (コンサルティングの分類) コンサルタントとお付き合いがあった方はご承知の通り,コンサルテーションには訪問型と常駐型という分類があります。必要なタイミングでコンサルテーションの場に訪問するか,あるいはコンサルテーションを…

      2020.03.18

    新着ニュース

    人気記事

    編集部おすすめ

    • オプトキャリア