大阪大学 光科学センター 山本 和久
1.はじめに
レーザーディスプレイ1)は1960年代後半に最初の研究開発ピークがあり、高精細かつ大画面ディスプレイとして他の方式を圧倒していた。しかし気体レーザーをベースとしていたため装置が大掛かりで、かつ消費電力も非常に大きかった(数十kW以上)ことから研究が縮小していった。最近、半導体レーザーをベースとするスマートレーザーディスプレイが近い将来の巨大市場として大きく期待されている2-4)。スマートレーザーディスプレイは省エネ、超小型に加えインテリジェントという意味も込め、従来の線で文字や図形を描くだけのものや、単なるレーザイルミネーションとは区別されるものである。
この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。