スマートレーザーディスプレイ

大阪大学 光科学センター 山本 和久

1.はじめに

レーザーディスプレイ1)は1960年代後半に最初の研究開発ピークがあり、高精細かつ大画面ディスプレイとして他の方式を圧倒していた。しかし気体レーザーをベースとしていたため装置が大掛かりで、かつ消費電力も非常に大きかった(数十kW以上)ことから研究が縮小していった。最近、半導体レーザーをベースとするスマートレーザーディスプレイが近い将来の巨大市場として大きく期待されている2-4)。スマートレーザーディスプレイは省エネ、超小型に加えインテリジェントという意味も込め、従来の線で文字や図形を描くだけのものや、単なるレーザイルミネーションとは区別されるものである。

図1 スマートレーザーディスプレイの市場展開。光源出力に対する応用、商品化
図1 スマートレーザーディスプレイの市場展開。光源出力に対する応用、商品化

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  

    新規読者登録フォーム

    同じカテゴリの連載記事

    • 情報通信の通信機能以外のご利益 2020年03月18日
    • 「どっちか」より「どっちも」 2020年03月03日
    • 聞くは一時の恥とは言いますが 2020年02月18日
    • 組織的積極的もの忘れ 2020年01月31日
    • 相撲放送を見ていて感じました 2020年01月17日
    • 成長期の「棚からぼた餅」 2020年01月06日
    • 喋りたいことが喋れる質問を 2019年12月17日
    • 分からないのにありがたい
      分からないのにありがたい 2019年12月02日