(日本語で勉強しました)
「あなたの国では何語で物理学を勉強するのですか?」。ある発展途上国で受けた質問です。こんな質問は初めてだったので,一瞬,どう返答すべきか考えたことを覚えています。もちろん「日本語です」と答えました。
「しかし,読んだ参考書には翻訳ものも多かったわけで,確かに日本語で勉強したことにはなりますが,単純に日本語でとは言えない気もします。特に,研究者となると欧米への留学経験のある方も多く,専門段階の勉強は日本語以外でということも多いと思います。
(翻訳書にも名著がありました)
最近,情報は「多産多死」的です。その結果,本も短命化しています。何年か前に出版された本は,余程大きな書店でないと購入できないことも多いです。翻訳書の中にも名著がありますので,短命化の結果購入できなくなっているとすると残念です。
物理分野での翻訳書の名著の代表は,ディラックの「量子力学」でしょうか。翻訳者の名前にも著名人が並び迫力があります。キッテルの「固体物理学入門」も長期間にわたり使われている名著ではないでしょうか。さすがにこれらは長命で,今でも購入可能です。
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