(モノというよりコトです)
モノゴトといいますが,モノはモノでコトはモノとモノとの関係です。したがって,目的や目標と関連して捉えられる技術は,基本的にコト的です。技術の発端は人間の希望で,終端はその希望を実現するモノです。その間に多様な技術が挟まっています。コトの鎖です。
モノは見ることができますが,コトはそれ自体を見ることはできません。技術の場合も道具や装置は見て理解できます。しかし,道具それ自体と道具を使うことによって実現される技術とは違います。何を使うかではなく,何ができるかが技術の内容です。
(簡単な説明がし難いです)
モノから説明を始めても,モノ同士の関係に触れることはあります。しかし,モノの説明は,そのモノだけに限った簡単な説明も可能です。が,コトである技術の場合,関係するモノについて説明し,それらが相互にどんな関係にあるかも説明しなければなりません。
例えば,光通信用コネクタを光ファイバーを接続するモノと説明するのと,接続技術としてその原理を説明するのとの違いです。モノの説明に関連するコトの説明は省略可能ですが,逆は成立しません。結局,コトの説明はくどくなります。
この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。