第13回板橋オプトフォーラム(IOF)が10月2日、東京都板橋区の板橋区立グリーンホールで開催された。
板橋オプトフォーラムは、光学・精密機器関連企業が集積する板橋区と、日本光学会光設計研究グループ、理化学研究所大森素形材工学研究室、宇都宮大学オプティクス教育研究センターなどが一堂に会し、研究会や展示、交流を行なう年次フォーラム。2014年度から開催され、研究者、技術者、企業の組織を超えた連携を通じ、光学産業のイノベーションを促す場として定着している。
今回は、理化学研究所大森素形材工学研究室が「マイクロファブリケーション研究の最新動向」をテーマに第54回シンポジウムを開催したほか、日本光学会光設計研究グループは「エネルギー問題を解く光学技術~核融合、風力発電、太陽電池、レーザー伝送~」と題した第81回研究会を実施。宇都宮大学オプティクス教育研究センターも、第22回UUOサロンおよび第8回UU-COREセミナー「光工学基礎講座」を開催した。
フォーラムの冒頭では、板橋区と東京大学宇宙線研究所による連携協定締結式が行なわれた。両者はこれまでも、いたばし産業見本市での講演やワークショップ、展示、区学芸員との共同研究などを通じて協力しており、今回の協定により、双方が持つ資源を活用しながら、地域産業の持続的な発展と科学技術を支える人材育成につながる連携をさらに進める。

締結式に続き、東京大学宇宙線研究所所長の荻尾彰一氏が「光でみる、光をみる―宇宙線観測最前線―」と題して基調講演を行なった。宇宙線研究所では宇宙線、ニュートリノ、ガンマ線、重力波などの観測を通じ、宇宙の成り立ちや素粒子の性質を探る研究を進めている。

会場1階では企業展示と光学関連大学・大学院によるポスター発表も行なわれた。企業展示には12社が出展した。大学・研究機関からは、8団体が参加した。
フォーラム終盤には、来場者らの投票などにより優れた展示を表彰する「板橋オプトフォーラムアワード」の表彰式が行なわれた。
企業部門では、ナガセインテグレックスが最優秀企業賞を受賞し、日本特殊光学樹脂と横河電機が優秀企業賞に選ばれた。
また、大学・研究室の展示では、中央大学 アドバンスド加工(江面)研究室と東京大学宇宙線研究所がそれぞれ表彰された。
研究会や企業展示に加え、今回は東京大学宇宙線研究所との連携協定が結ばれたことで、板橋区が進める光学産業振興と、大学・研究機関との結びつきがさらに広がった形となった。地域企業と研究者が直接交流し、新たな技術や共同研究につながる接点を生み出す場として、板橋オプトフォーラムの役割は今後も注目される。




