日亜化学工業は,従来のBlueチップに,新たにGreenチップを追加して1つのパッケージに内蔵した,液晶ディスプレー向けの白色LED「NS2W806H-B2」の販売を開始した(ニュースリリース)。
一般的なLCDバックライト用のLEDは,BlueのチップとGreen及びRedの蛍光体とを組み合わせることで白色化するが,この製品は同社のGreenチップの大幅な性能向上に伴い,Greenを蛍光体からチップへ変更,またこれによって急峻なGreen波長成分を持つ白色LEDを実現したという。
急峻なGreenの波長は,カラーフィルタとの相性が良いので液晶モジュールとしての効率が上がるほか,緑色だけでなく赤色の広色再現も可能となる。従来はトレードオフとされてきた広色域と高輝度・低消費電力の両立,さらには信頼性の担保を実現するとしている。