大興製作所は,D-TERASUシリーズとして,新たに近赤外域(NIR)と短波赤外域(SWIR)のSPOT光源(高照度LED照射モジュール)を開発した(ニュースリリース)。
SPOT光源は,これまで紫外線領域(特に深紫外線領域)を中心に製品展開しており,大学研究機関の方々をはじめ,多くの方に利用されてきた。これまでの販売活動からの顧客ニーズとして,紫外線だけでなく,赤外線利用の要望についても多くもらったことから,SPOT光源の開発を行なったという。
赤外線の利用は,非破壊検査やセンシングなど,非接触での分析計測が可能であり,効率化や安全性に貢献している。また環境配慮がうたわれる中,エネルギーコストの低減やメンテナンスコストの削減に貢献するなど,今後ますます発展していくことが期待されている。
このような社会の流れを背景に同社は,近赤外(NIR)領域と短波赤外(SWIR)領域に対応する赤外線領域の照射モジュールを開発した。この赤外線照射モジュールは光源にLEDを用いており,その特長であるエネルギーコストなど環境負荷の低減に加えて,省スペース化を実現している。
また,合わせて可視光領域についてもランプの輝線に近い波長など4種類を追加し,環境負荷の高いランプ光源の置換えをイメージし,SPOT光源シリーズに追加したとしている。
なお,この製品は10月29日(火)から31日(木)までパシフィコ横浜 展示ホールCにて開催の「inter Opto2024 -光とレーザーの科学技術フェア-」において紹介している。