Orbital Lasersは,欧州宇宙機関(ESA)が主導する「ゼロデブリ憲章」に署名したと発表した(ニュースリリース)。
この憲章は,2030年までにスペースデブリの発生をゼロにすることを目指し,持続可能な宇宙環境の確保を促進するための国際的な取り組み。
同社は,独自に開発した宇宙用レーザー技術を用いて,スペースデブリ除去事業を展開している。スペースデブリはコントロール不能となったロケットや衛星といった大型なものから,数cmクラスの微小な破片まで多岐にわたるというが,同社の宇宙用レーザー技術を用いることで,これらデブリの軌道・運動を遠隔に制御することを可能とし,安全に除去することが可能となるという。
この宇宙用レーザー技術をさらに発展させていくことで,スペースデブリ除去のみならず,軌道上の衛星や宇宙ステーションの保護などにも期待できるとする。
今回のゼロデブリ憲章への署名は,同社のミッションである「衛星レーザー技術で人類にとって革新的な価値を創造し,宇宙大航海時代における新たな未来をきり拓く」に基づくものとし,宇宙の安全性と持続可能性を向上させていき,人類における宇宙利活用の発展に貢献していくとしている。