エドモンド・オプティクス・ジャパンは,「PeakPower 高LDT 低GDD 超短パルス用ミラー」が2024年Laser Focus World (LFW)のInnovatorsアワードでプラチナ賞を受賞したことを発表した(ニュースリリース)。
この製品は,超短パルスのレーザー損傷閾値(LDT)を最大化する設計アプローチを採用している。920nmのウルトラファストレーザー用に設計された薄膜コーティングとしては最高のLDTを持ち,920nmで25fsのパルス時間に対してLDTは0.75J/cm2を超えるという。これは,この波長とパルス時間向けに設計された市販品のミラーのLDTとしては最高水準だとしている。
また,広いスペクトル帯域にわたりほぼ0fs2の群遅延分散(GDD)を誇り,最も要求の厳しいウルトラファストアプリケーションにおいて色分散やパルスの分散を防止するという。830~1010nmで45°の入射角で99.5%超の高反射率は,超短パルス時間を維持しながら,損失を最小限に抑えるとしている。
材料加工や医療手術のようなアプリケーションでの高精度化と,より高いピーク出力のため,さらに多くのアプリケーションがウルトラファストレーザーの超短パルス時間へと移行している。この製品は,超短パルス市場におけるさらなる技術革新を促進し,さらなる高出力化と新たな応用分野への進出を可能にするという。