東大,光を当てずアミロイドを壊せる分子を開発

東京大学の研究グループは,光をあてなくても化学励起によりアミロイドを壊せる分子を開発した(ニュースリリース)。

これまで,アミロイドを分解する触媒の活性化には光が不可欠であり,脳深部でのアミロイド分解における課題となっていた。

研究グループは,化学反応によって生じるエネルギーを用いて活性化される分子を開発し,光をあてることなく,アミロイドを選択的に酸素化することに成功した。さらに,この分子を用いることで,Aβアミロイドの細胞毒性を低減できることを見出した。

研究グループは,この研究成果は,多くの人々に平等に医薬の恩恵を届けられる低分子化合物を用いた,神経変性疾患の根本治療戦略の実現に向けた一歩になるとしている。

キーワード:

関連記事

  • 新潟大ら,頭蓋骨を透明化するシースルー法を開発

    新潟大学と理化学研究所は,生きている動物の頭蓋骨を観察するときだけ高度に透明化して脳内を非侵襲的に観察するための頭蓋骨透明化技術「シースルー法」を開発した(ニュースリリース)。 行動や疾患に伴い,脳内では何が起きているの…

    2025.08.28
  • 京大,動物脳内で蛍光センサーを合成する手法を開発

    京都大学の研究グループは,生きた動物脳内の特定受容体上で蛍光センサー分子を化学合成する新規手法を開発した(ニュースリリース)。 以前の遺伝子操作を伴わずに動物脳内の天然に存在する受容体を化学修飾する,脳内リガンド指向性化…

    2025.06.03
  • 慶大ら,老化を可視化できるラマン顕微鏡法を開発

    慶大ら,老化を可視化できるラマン顕微鏡法を開発

    慶應義塾大学,愛知医科大学,筑波大学は,ラマン散乱を用いて,細胞の老化を標識物質なしで可視化する顕微観察方法を開発した(ニュースリリース)。 細胞の老化は老化現象の元となるだけでなく,癌をはじめとしたさまざまな加齢性疾患…

    2024.12.09
  • 富山大ら,脳への光照射で統合失調症などの改善へ

    富山大学,加トロント大学,加マウントサイナイ病院(トロント)は,青色光を照射すると脳内で効率的にcGMPを生成する光感受性cGMP産生酵素を開発した(ニュースリリース)。 統合失調症やアルツハイマー病,そして加齢などで環…

    2024.12.04
  • 京大,光を駆動力に脳の受容体近傍タンパク質を検出

    京都大学の研究グループは,神経伝達物質受容体の周辺に存在するタンパク質を生きたマウスの脳内で網羅的に標識(ラベリング)し,同定する新手法を開発した(ニュースリリース)。 神経伝達物質受容体のタンパク質間相互作用ネットワー…

    2024.08.02

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア