独Baslerは,コストを抑えながら,自由なシステム構成を実現する幅広いオプションを完備したカメラモジュール「dart M」を発表した(ニュースリリース)。
この製品は,設置環境や機器要件に応じてセンサー,配線・電源供給方法,マウントを選択できるほか,柔軟性に優れたGigEを採用しているため,1本または2本のケーブルによる長距離データ転送や,複数のカメラの運用もスムーズに行なうことが可能となる。
また,ソニー製「Pregiusシリーズ」の「IMX287」(VGA),「IMX273」(1.6MP),「IMX392」(2.3MP)に対応しているほか,本体とインターフェースボード,その他電子機器を接続するフレキシブルフラットケーブルについても,3つの長さが用意されている。
さらに,PoE(Power over Ethernet)ケーブル1本,またはAUXケーブル2本による接続を選択できるなど,柔軟な配線が可能であるため,設置スペースも問わない。なお,マウントについては,ベアボード(マウントなし),Sマウント,CSマウント(IRカットフィルターなし),CSマウント(IR カットフィルターあり)の4種類があり,いずれのモデルも省スペース設計を採用している。
そして,カメラ以外のハードウェアとソフトウェアも提供しており,レンズ,照明,GigEインターフェースカードから画像取得・処理をサポートするpylon Software Suiteに至るまで,ビジョンシステムの構築に必要なものを用意する。
各種ビジョン機器と組み合わせることで,ファクトリーオートメーション,物流,ロボットをはじめとする幅広い用途に対応可能だとしている。