光技術展示会「OPIE’24」展示会場で,アベル【ブースNo.M-50】は,ステンレス素材に存在する酸化皮膜を電気と薬品の力で成長させ,ステンレスそのものを生かす無機の表面処理アベルブラックを展示している。
アベルブラックは,均一で非常に薄い皮膜を生成させることにより,寸法公差を維持し,精度の高い反射防止効果が得られる。また,下地を荒らす工程を追加する事により,要求に応じた低反射の表面を作る事も可能。
今回展示している新製品のうち,「黒色ステンレスコイル材」は, アベルブラックの素地との密着性が高い為,プレス加工などによる切断,曲げ,絞りなどを行なっても,黒色が剥がれたりすることはない。また,無垢ステンレスと同等の加工性を維持するという。
また,アベルブラックを施した「スペーサー」は,膜厚を考慮した加工の必要がなく,樹脂や塗装では対応困難な耐熱効果を発揮する。さらに,下地金属と一体になっているため発塵もないとしている。