小糸製作所は,車載向け短距離LiDARを開発,グローバルOEMメーカーより新規受注を獲得したと発表した(ニュースリリース)。
同社は,次世代モビリティ社会においても安全・安心に貢献する製品のいち早い市場投入を目指している。その一環として,ADAS(先進運転支援システム)や自動運転における周辺監視で必要不可欠なセンサーであるLiDARを開発,量産体制を確立している。
今回,自動運転レベル4車両(高速道路や限定された地域など,特定の条件下における完全自動運転)における周辺監視用途として,同社が米Ceptonと協業で開発した短距離LiDARが選定され,受注に至った。
この短距離LiDARは,CeptonのMMT方式(Micro Motion Technology)を活用しており,機械的な摩耗部がなく長寿命,且つ耐久性があることから,自動車部品に求められる高い信頼性・量産性に優れているとする。
また,同社がこれまで自動車照明器のTier1メーカーとして培ってきた生産ノウハウ等を活用することで,高いレベルのQCD(Quality,Cost,Delivery)を実現,グローバルOEMメーカーにLiDARのサプライヤーとして選定されたという。
同社は,今回受注した短距離に加え,中距離・長距離のLiDARラインナップを揃え,自動車だけでなく,産機・建機・農機車両など,あらゆるモビリティの周辺監視ニーズに対応するとしている。