米キーサイト・テクノロジーズは,日本国内の電波法に対応する110GHzから330GHzまでのテラヘルツ帯確認試験サービスの提供を開始すると発表した(会社HP)。
大容量・高速通信に対応するために,6Gでは100GHzを超えるテラヘルツ帯周波数を使用した通信が検討されており,国内外で研究開発が進められ始めている。
しかし,ユーザーが使用するテラヘルツ帯周波数の測定器等は,同社をはじめとする指定較正機関での較正を行なうことができなかった。総務省は,Beyond5G/6Gの研究開発を支援するために,電波法における高周波数帯の利用に関する特例措置を制定した。
同社が業界初となるテラヘルツ帯電波法対応確認試験サービスの提供を開始することで,ユーザーは特例措置を利用する際に必要な測定器等の補正値の試験データおよび証明書を入手できる。
これにより,ユーザーは電波法に則ったテラヘルツ帯周波数の利用手続きを簡素化し,研究開発を加速できるとしている。