キーサイト,テラヘルツ帯の試験サービスを提供

米キーサイト・テクノロジーズは,日本国内の電波法に対応する110GHzから330GHzまでのテラヘルツ帯確認試験サービスの提供を開始すると発表した(会社HP)。

大容量・高速通信に対応するために,6Gでは100GHzを超えるテラヘルツ帯周波数を使用した通信が検討されており,国内外で研究開発が進められ始めている。

しかし,ユーザーが使用するテラヘルツ帯周波数の測定器等は,同社をはじめとする指定較正機関での較正を行なうことができなかった。総務省は,Beyond5G/6Gの研究開発を支援するために,電波法における高周波数帯の利用に関する特例措置を制定した。

同社が業界初となるテラヘルツ帯電波法対応確認試験サービスの提供を開始することで,ユーザーは特例措置を利用する際に必要な測定器等の補正値の試験データおよび証明書を入手できる。

これにより,ユーザーは電波法に則ったテラヘルツ帯周波数の利用手続きを簡素化し,研究開発を加速できるとしている。

その他関連ニュース

  • NTT,300GHz帯のFEで世界最高のデータ伝送に成功 2024年10月28日
  • 京大ら,THzで超高速スピンスイッチング動作を発見 2024年10月28日
  • ローム,業界最小テラヘルツ発振・検出デバイス発売 2024年09月30日
  • 理研,手のひらサイズで10W超のテラヘルツ光源開発
    理研,手のひらサイズで10W超のテラヘルツ光源開発 2024年09月09日
  • 阪大ら,偏波制御で小型デバイスのTHz通信容量倍増
    阪大ら,偏波制御で小型デバイスのTHz通信容量倍増 2024年08月30日
  • 芝浦工大ら,サブテラヘルツ波でコンクリートを透視 2024年08月08日
  • 東工大ら,ポリイミドの6G領域での誘電特性を解明 2024年08月08日
  • 農工大ら,鋭い指向性のテラヘルツ円偏波を発生 2024年08月06日