ジャパンディスプレイは,スマートリング向けの生体センサー及び同センサーを搭載したスマートリングを開発しており,今回新たに企業・団体向けの健康見守りサービスを開始すると発表した(ニュースリリース)。
近年,少子高齢化や人口減少により,労働人口の減少や年金,医療費などの社会保障費の増大が社会課題となっている。日本では高齢者の人口が2040年にピークを迎えることから,これらの社会課題は2040年問題と呼ばれ,喫緊の対策が求められている。
こうした中,人々の日常生活での心身の状態を可視化し,未病段階での健康改善に向けた行動変容を促すことは,課題解決への重要なアプローチであると考えられる。
世界で初めてフレキシブル基板上に形成した有機光検出器(OPD)を搭載したスマートリングとスマートフォンアプリ,クラウドとの連携により,心拍数,血中酸素ウェルネス,睡眠時間,歩数,消費カロリーなどの日常生活における健康管理に必要なライフログを自動的に取得することが可能。
併せて,OPDセンサーを採用したことでスマートリングとして身に着ける際に重要となる装着感を向上させている。
さらに,セルフケア健康見守りサービス「Virgo」では,スマートリング,スマートフォンアプリ,クラウドの連携によって日々の健康状態を把握できるだけでなく,保健師等の有資格者によるアドバイスや健康に関する情報を提供することにより,利用者の健康意識の向上や行動変容のサポートを行なっている。
同社は,Virgoの導入を希望する企業・団体向けに,2024年2月よりトライアル提供を開始するという。