JAXAら,SLIM搭載のMBCで10バンド分光撮像に成功

宇宙航空研究開発機構(JAXA),会津大学,立命館大学は,小型月着陸実証機(SLIM)に搭載したマルチバンド分光カメラ(MBC)は計画当初予定していた10バンド分光観測を順調に終えることができ,対象は当初期待していたより多く観測できたと発表した(ニュースリリース)。

このMBCにはオートフォーカス機能があるので,フォーカスをあわせることで距離を測定することができる。

距離がわかると岩石の大きさも計算することができる。電力回復後に近赤外線で詳細観測した「あきたいぬ」(観測対象の岩石に付けた名前)までの距離は18m,横幅は63cmであることがわかった。

MBCはSLIM電力回復後,333枚のフルスキャン画像を波長を変えて2回,岩石やレゴリスの高解像度10バンド観測を13カ所の観測対象に対して実施した。

研究グループは,得られたたくさんのデータをもとに,月の起源の謎にせまる岩石の判別と鉱物の化学組成の推定の解析を進めるとしている。

その他関連ニュース

  • JAXA,分光観測で複雑な広輝線の起源を明らかに 2024年06月17日
  • JAXAら,次世代超大型宇宙望遠鏡に光学素子を提供 2024年05月29日
  • 東大ら,超巨大フレアを2つのX線観測装置連携で捕捉 2024年05月23日
  • 宇宙戦略基金,衛星ライダーなどの技術テーマ決定 2024年05月15日
  • NAOJら,新星がリンの主な供給源と光学観測で解明
    NAOJら,新星がリンの主な供給源と光学観測で解明 2024年05月13日
  • NHKとJAXA,火星探査機用8Kカメラを完成 2024年05月09日
  • ワープスペース,JAXAの高感度光センサーを開発 2024年05月07日
  • 名大ら,太陽フレア観測用高解像度X線望遠鏡を製作 2024年04月11日