米MKS Instrumentsは,高度な光学用途向けの非回転対称反射ミラーである「Newport 自由曲面レプリカミラー」を発表した(製品ページ)。
この製品は,回転対称という光学設計の制約を取り除き,光学設計者はさまざまな種類の光学システムの効率と精度,収差補正,画質,スループットの向上と光学システムの小型化を可能とする。分析機器,イメージングシステム,レーザー追跡,通信など,さまざまな用途に使用できる。
この製品は,ほぼ同一のコピーを作成するための高精度マスターの使用を中心とした光学レプリカテクノロジーを利用している。すべてのエンジニアリングと計測がマスターに焦点を当てているため,高品質の光学レプリケーションは自由曲面ミラーの理想的な製造プロセスとなっている。
高品質のマスターを設計,製造したのち,光学レプリカプロセスにより,高度に設計された自由形状マスターのほぼ正確なコピーが作成される。
この製品のスペクトル範囲は200nm~15μmで,反射面はアルミニウム,金,またはアルミニウム+保護膜にすることができるため,幅広い用途で使用可能になるとしている。 独自の高精度な計測機と技術によって自由曲面ミラーの表面形状を測定し,部品の精度を保証しているという。
なお,この製品の日本国内の販売は,スペクトラ・フィジックスが行なうとしている。