東芝デバイス&ストレージは,インサーションロスを低減し,高周波信号通過時の電力減衰を抑えた,小型・薄型WSON4パッケージのフォトリレー「TLP3475W」を製品化し,10月17日から出荷を開始したと発表した(ニュースリリース)。
パッケージの最適化設計により,寄生容量やインダクタンスを削減することでインサーションロスを低減し,高周波信号の通過特性を既存製品「TLP3475S」と比べて約1.5倍の標準20GHzに向上した。
厚みを標準0.8mmに抑えた小型・薄型のWSON4パッケージを採用し,業界最小サイズで高周波信号の通過特性を実現した。同社の超小型S-VSON4Tパッケージに比べて厚みを40%削減し,同一基板内により多くの製品が実装可能となる。
応用機器として,多数のリレーを使用し,信号伝送の高速化が求められる半導体テスターのピンエレクトロニクス,プロ―ブカード,計測機器などに適しているとしている。
主な仕様は以下の通り。
・業界最小サイズのWSON4パッケージ:1.45mm×2.0mm (typ.),t=0.8mm (typ.)
・インサーションロス低減による高周波信号通過特性向上:20GHz (typ.)
・ノーマリーオープン機能 (1a接点)